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損害保険

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ペットに保険はつけるべき?動物保険の種類や加入条件・補償内容を徹底解説!

ペット保険とは

ペット保険は、ペットが病気になったり、けがをしたりしたときの治療費などを補償する保険です。保険会社によっては、犬や猫以外のペットも補償の対象になります。

ペット保険の概要

ペット保険は、損害保険会社や「少額短期保険業者」が販売する損害保険の1種です。2005年の保険業法の改正によって現在のペット保険が誕生しましたが、それ以前は国の許認可のない「ペット共済制度」などがありました。

ペット保険の主な特徴は次の通りです。

ペット保険の概要
  • ペット保険の主な補償内容は通院・入院・手術の3種類。
  • 対象となるペットは犬や猫が中心。保険会社によっては鳥類やうさぎなどの小動物も対象。
  • ペット保険の販売窓口は、インターネットや保険代理店、ペットショップなど 。

ペット保険の加入率

日本ではまだ普及が進んでいないペット保険ですが、世界から見ても日本は後進国であると考えられています。理由としては、ペット保険の販売が国内で開始された時期が遅かったこと、ペットに対して「家族の一員」であるという意識が諸外国と比較しても低いことなどが挙げられます。

近年では徐々にペット保険が浸透し始めているものの、ペットを飼うことによって負担する治療費が広く知られていないため加入の是非を判断することが難しいという意見もあります。

ペットの治療にかかる費用

ペット保険の必要性を考える材料として、ペットの治療にかかる費用をみていきましょう。

ペットの治療費は全額自己負担

人間には健康保険制度があるので、病院にかかっても治療費は3割負担で済みます。しかし、ペットに健康保険はないため、治療費は全額自己負担です。

ちょっとしたけがなら治療費も数千円で済みますが、大きな手術の場合は10万円を超える費用がかかることもあります。治療費用が高額の場合、治療を諦めないといけないケースもでてきます。

ペットの治療費用の最大額

日本獣医師会の「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)」によると、「これまでにペットの治療にかかった費用の最大額」の平均値は約5万9,000円です。

治療費用の最大額の分布
治療費の最大額割合
一度も病院にかかったことがない16.5%
1万円未満19.6%
2万円以上3万円未満15.9%
3万円以上5万円未満11.2%
5万円以上10万円未満11.7%
10万円以上15万円未満10.9%
15万円以上20万円未満7.6%
20万円以上30万円未満2.4%
30万円以上4.3%

参考:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)」

治療費用の最大額が10万円未満の人は全体の約75%ですが、残りの25%については10万円以上の治療費用がかかっています。さらに、30万円以上の高額の治療費用がかかった人も一定割合います。

診察費用は初診が1,000円から2,000円程度、再診は500円から1,000円程度ですが、入院や手術が伴う治療は高額になります。また、ペット専用の検査機器を使ったMRIなどの検査は、設備費用がかかるため意外と高い費用がかかります。

1か月にペットにかかる費用と治療費用

治療費用の最大額をみましたが、実際に1か月あたりどれくらいの飼育費用がかかるのでしょう。1か月にペットにかかる平均的な飼育費用と治療費用を紹介します。

犬や猫の1か月の飼育費用は1万1,000円

日本獣医師会の「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)」によると、犬と猫の1か月の平均飼育費用は約1万1,000円です。

犬と猫の年代別飼育費用

犬と猫の年齢飼育費用
全体1万984円
0歳から6歳1万1,594円
7歳から12歳1万1,359円
13歳以上1万4,242円
0歳から6歳9,386円
7歳から12歳9,661円
13歳以上1万2,493円

参考:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)」

犬と猫の1ヶ月の飼育費用を見ると、各年代とも犬の方が約2,000円多くかかっています。また、年代別に見ると年齢が高くなるほど多くの費用がかかる傾向にあります。

犬や猫の1か月の治療費用は7,400円

日本獣医師会の調査では、犬と猫の1か月の平均治療費用は約7,400円です。犬と猫の年代別の費用は次の通りです。

犬と猫の年代別治療費用

犬と猫の年齢治療費用
全体7,408円
0歳から6歳7,136円
7歳から12歳7,800 円
13歳以上9,801円
0歳から6歳6,779円
7歳から12歳6,467円
13歳以上

参考:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)」

飼育費用と同じで治療費用についても、犬の方が高額です。また、年代別にみると「0歳から6歳」と「7歳から12歳」では大きな差はありませんが、「13歳以上」になると費用が大幅にアップします。

ペット保険の加入条件

ペットにかかる治療費用を中心に解説してきましたが、ここからはペット保険について説明します。まずは、ペット保険の加入条件からです。

ペット保険の加入条件は保険会社で異なる

どんな種類のペットが加入できるのか、また、何歳まで加入できるのかは、保険会社によって異なります。ペット保険に加入検討するときは、まず自分のペットが加入条件を満たした商品であるかを確認しましょう。

犬や猫に限定されるケース

ペット保険の加入条件は、保険会社によって次のとおり特定の動物に限定されます。

特定の動物に限定されるケース
  • 犬や猫に限定されるケース
  • 上記に加え、鳥や小動物(うさぎやハムスターなど)を含むケース
  • 上記に加え、爬虫類やその他の動物を含むケース

日本のペット数の大半を占める犬や猫のペット保険は各社とも取り扱っていますが、その他の動物は取り扱いのない会社もあります。

ペットの年齢で限定されるケース

ペットの種類のほかにも、ペットの年齢によって加入が限定されるケースもあります。限定方法は保険会社によって異なりますが、たとえば次のような制限(犬や猫)があります。

年齢で限定されるケース
  • 新規加入は12歳11か月まで。既に加入している場合は13歳以降も継続可能。
  • 7歳11か月までは一般商品。8歳以降は高齢のペット向けで保険料や補償内容が異なる。

上記は犬や猫についての年齢条件です。平均寿命はペットの種類によって大きく異なるので、それぞれの種類ごとに年齢条件も違います。

病気で加入できないこともある

前述の加入条件を満たしている場合でも、現在、病気の治療中であったり過去に大きな病気をしたりした場合には、ペット保険に加入できないケースもあります。

人間の生命保険と同様に、保険金支払いリスクの高いペットを健康なペットと同条件で加入させると、不公平が生じるからです。ただし、特定の病気については不支給とするなど、条件付きで加入できるケースもあります。

ペット保険の補償の種類

ペット保険にはどんな補償があるのでしょうか。ペット保険の基本的な補償内容と、オプションとして付加できる補償内容を説明します。

ペット保険の主な補償は3種類

ペット保険の基本的な補償内容は、「通院補償」「入院補償」「手術補償」の3種類です。人間の保険でいうと、医療保険が該当します。

通院補償

まずは通院補償です。通院でかかった治療費用の全額(または一部)が補償されます。保険会社・商品によって、全額補償と一部補償(費用の70%や50%など)、無制限と上限金額あり、免責金額の有無、など支給内容が異なります。

通院に要する費用は、「初診料・再診料」「検査料」「処置料」「薬代」などです。

入院補償

次に入院補償です。入院でかかった治療費用の全額(または一部)が補償されます。

入院に要する費用は、「検査料」「処置料」「薬代」などのほかに、入院1泊につき所定の「入院料」がかかります。入院料はペットの種類などで異なりますが、目安は次の通りです。

入院料の目安
  • 小型犬や猫:1泊2,000円~5,000円
  • 大型犬:1泊3,000円~7,500円

手術補償

最後に手術補償です。手術でかかった治療費用の全額(または一部)が補償されます。

手術に要する費用は、手術の内容によって数千円から10万円を超えるものまで広範です。また、事前の検査や輸血、麻酔、術後の養生などのため治療費用が高額になることもあります。

そのほかの補償内容

ペット保険には、通院・入院・手術に対する補償以外にも次のものがあります。主契約にセットするケースや特約付加するケースなど、保険会社によって異なります。

がん補償

ペット保険のがん補償は、がん治療のための手術給付金に上乗せしたり、支給限度額を引き上げたりして、がんに対する補償を手厚くしています。

ペット保険の中には、特約ではなく、予めセットプランとしてがんの補償を手厚くしている商品もあります。がん補償が不要なのに知らないうちに補償が付いていたというケースもあるので、商品のセット内容は要確認です。

賠償責任補償

ペット保険の賠償責任補償は、ペットが人に噛み付いてけがをさせたり、物を壊したりしたときの損害賠償責任を補償するものです。

室内飼育のペットであれば必要性は低いかもしれませんが、大型犬を屋外散歩に連れ出す場合、賠償責任補償を付けておけば安心できます。保険料は100円前後なのでおすすめです。

ペット保険で補償されない治療

ペット保険で補償されるのは原則、病気やけがの治療のための費用です。そのため、次の費用はペット保険では補償されません。

避妊手術

ペットの避妊手術や去勢手術は、病気やけがの治療に該当しないので、ペット保険では補償されません。次に挙げるものも、同様の理由で補償対象外です。

補償対象外
  • 「妊娠・出産」「帝王切開」など
  • 「爪切り」「歯石取り」「断耳」「断尾」など

ワクチン接種

狂犬病予防接種やワクチン接種など、病気の予防行為に当たるものも、ペット保険では補償されません。

上記以外にも、飼い主の故意や過失によって生じた病気やけがも補償対象外です。

ペット保険の保険料

最後に、ペット保険の保険料はいくらくらいか確認しましょう。

ペットの種類や年齢によって保険料は異なる

ペット保険の保険料は、ペットの種類や年齢によって異なります。一般的に、ペット保険の保険料は次の特徴があります。

保険料の特徴
  • 大型の動物のほうが保険料は高い。
  • 年齢が高いほど保険料は高い。

また、補償内容によって保険料は異なります。

補償内容による保険料の違い
  • 療費を全額補償する保険は保険料が高い。補償割合が下がるほど保険料は安い。
  • 保険金額の限度額がない保険は保険料が高い。限度額が大きいほど保険料は安い。
  • 免責金額のない保険は保険料が高い。免責金額が大きいほど保険料は安い。

上記以外でも、次の割引制度が適用されるかどうかで保険料は異なります。

割引制度による保険料の違い
  • 多頭割引:2頭以上のペット保険に加入したときの割引
  • 健康割引:前年の保険金支払いが少ないとき、次年度より割引
  • インターネット割引:インターネットによって加入手続きしたときの割引 など

保険比較サイトで人気のペット保険は、保険料2,000円台のスタンダードプランと、補償内容を限定した1,000円台のライトプランが中心です。

犬と猫の保険料の比較

一般的に犬と猫のペット保険の補償内容は同じですが、保険料については次の違いがあります。

犬と猫の保険料の違い
  • 猫の保険料は「年齢」によって区分されるが、犬は「年齢と犬種によって「区分」。
  • 小型犬を除くと、犬の保険料は猫よりも高い。

補償内容によりますが、3歳くらいまでの猫や小型犬の保険料は、月1,000円台や2,000円台です。ただし、高齢の大型犬では保険料が1万円を超えることも珍しくありません。

まとめ

ペット保険は、ペットが病気やけがをしたときの治療費を補償する保険で、主に通院・入院・手術の費用を補償します。対象となるペットの種類や補償内容は、保険会社によって多種多様で、選択に迷うケースもあるでしょう。

まずは自分のペットが対象になる商品を探した上で、補償割合・上限金額・免責の有無などに注意しながら基本的な補償内容を決めます。そして、必要に応じて上乗せ補償や付帯サービスを検討し、最適なプランを選択しましょう。

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